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この度、仕事で米国へ行く機会がありました。仕事ついでに面白いものがあったので、ここにご紹介しようかと思います。
今回の主な目的はソフト流通の現地調査。ソフトショップの人やゲームマガジンの編集者にお話を聞いたり、ショップで実際に置かれているソフトのラインナップや価格、雰囲気を調べることになった。
というわけで、急遽あーーめりかんっに行くことに。
英語がへなちょこな私だけでは終わっているので、通訳としてT.J!に付いてきてもらうことになりました。つーわけでT.J!よろしく。これで安心?
私は飛行機がだいの苦手なのでシスコに着くまでの11時間は気分最悪でした。だいたいあんなにデカイものが飛んでいること自体が強引に感じてしまう。しかしそこで、「みんなが「飛ぶんだ」「飛ぶんだ」という思いで飛んでいるんですよ」とはT.J!の言葉。私も「飛んでくれ〜」と祈るようにした。
シスコから国内便でロスへ向い、へろへろになってホテルに着くともぅ夕方。今日はあまり行動できないが、とりあえずレンタカーで街にくり出した。まずはT.J!の友人であるMr.Kに会いに行くことにした。
Mr.Kがいるところはロス郊外にある「GAME CAVE」という通販もやっているショップだ。「ゲームむじなの穴」に通ずるネーミングがナイス!。簡単な挨拶を交わした後とりあえず飯に行く。今日はなにも喰っていなかったので、Mr.Kお薦めのうまいタコス屋を総なめにしよう!と意気込んだが、2店まわって満腹になってしまった。1つはチェーン店で、もう一つはトラックで移動できる屋台のお店だ。どちらも旨かったがメニューには必ず「HEAD」とか「BRAIN」ってある。お察しのとおり頭と脳である。「HEAD」は牛の頭蓋骨の表面のお肉、「BRAIN」は牛の脳味噌だ。HEADはT.J!がオーダーしたものを一口だけ喰わせてもらった。コンビーフのような味だが、たいへんしつこく日本人にはキツイかも。他にも「STEAK」(ステーキ)や「TONGUE」(舌)、があった。こちらは誰にでもお薦めできる。
そのあとは「StarBucksCofee」に寄ってコーヒーを飲みながらMR.Kに米国でのゲーム事情など、いろいろなお話を聞いた。たいへん参考になりました。どうもありがとう。

ロス郊外にはいたる所に「スクウェア」があった。これは便利。
アメリカでは道の大きさによって「Street(ストリート)」「Avenue(アベニュー)」「Boulevard(ブルバード)」「FreeWay(フリーウェイ)」と分かれていて、アベニューやブルバードなどの大きめな通りの交差点には、スクウェアと呼ばれるショップの集合体があることが多い。(ちなみにニューヨーク市などではAvenue
は南北に、Street は東西に走る道路のことを言うそうです。)アメリカにはゲーム専門ショップというのはほとんど存在しない。そのかわり、おもちゃ屋にゲームを置いてあるコーナーが設けてある。アメリカではゲームのレンタルは「SCEA」「任天堂」ともに公認のようで、レンタルビデオショップには必ずレンタルゲームのコーナーがある。ほとんどのスクウェアにはレンタルゲームかおもちゃ屋があるのでゲームに触れる機会は多い。

サンタモニカの海岸
ああ!なんで「アウトラン」のCD持って来なかったんだろ。T.J!と二人で大後悔時代をむかえた。

ゲーセンです。これは対戦台。むこうではゲームセンターという言い方は無く、「Arcade(アーケード)」と言う。鉄拳はどこでも人気があって、バーチャファイターはどこにも置いてないあたりが極端。アメリカ人の好みを反映しているのだろうか。

な・な・な・な・なんとこんなものまであるとは!!
これは世界で最初のビデオゲーム(右側)。世界に10台とない代物とか (注:1)。
撮影を申し込むと毎度ながらの「ノーー」。一度あきらめたが、黒人の店員にしつこくせがむと・・・「しょうがないな、俺が見ていないうちに撮りなよ。見つかったらダメだ。規則上許すわけにはいかないからね」。うぉおお〜とってもイイ人。もう好き!好き!という感じで撮影完了。うひ。

光の中のT.J!。う〜〜ん誰だかわからん。ここは「GameRepublic」というゲームマガジンの編集部がある「WestLake(ウエストレーク)」という場所。こんないいところに編集部があるんだからスバラシイ!
T.J!の古巣から分裂してできた編集部だそうだ。ジェラルドとその友達があたたかく迎えてくれた。ここでもゲーム事情を聞くことができた。大変参考になりました。Thank
you so much!
次の日にはシスコ入りしなければならないので、夜にロスをあとにした。
シスコで取引先の社長と合流。さっそくSCEAに。

シスコのタクシーの中でのショット。この2人、まるでチャイニーズマフィアである(笑)。ちなみに左は取引先の社長さん。右のグラサンをかけているのはT.J!だ。そして右端に肩だけ写っているのはRYU、自ら撮影。
現地時間の3月5日、T.J!のはからいでアタリへ寄っていくことに、ついでに仕事の交渉をしようというアグレッシブさ。

アタリのロゴの前でニヤリのT.J!
アタリの社内には、今までアタリが制作したゲームの筐体側面の板が廊下に飾られていた。ずら〜〜と並ぶ歴代ゲームの側板は壮観の一言。
交渉も大変良い結果に終わり一段落。じゃあ次はアタリゲームの倉庫を見せてくれるというのでさらに奥へ進む。アタリの社内は廊下一つ通り抜けるにもIDカードを通さないとならないという厳重さ。
ここには歴代のATARIゲームの一部が保管されている。


アステロイドの純正筐体。720°もあった。COMさんが泣いて喜びそう。


日本ではマイナーなアップライト筐体の「スタウォーズ」と、トラックボール版アップライト筐体の「ランパート」。

ポールポジションをプレイ。ゲームオーバーになって呆然のRYU。中年腹に落ち武者ヘアーで妖しさ爆裂である。そしてこの写真をT.J!が撮影している間に事件は・お・き・た!
撮影するために、あるブツを会議机に置いた。そして撮影を終えてふと見ると・・・無い!無い無い無い!! ほんの10秒ほどの出来事である。どうやら先ほどこの部屋を素通りしていったアタリ社員の誰かが持っていってしまったようである。
持って行かれてしまったブツとは、今回T.J!がアタリのサウンドチーフからいただいた、仕事で使うための物だった。さっそくとってもカワイイ日本人社員のMissKOIKEに事情を話す。
守衛さんにアナウンスを頼もうと説明していると横に居たアタリ社員が、「あ〜〜、あそこに物を置くとそれは、誰か持っていって!あげるよ!っていう意味なんだぜ。もう捨てちゃってるかもね。」と笑いながら話す。なにーー!!MissKOIKEもビックリの事実。「そんなの私も知らないですよ〜〜」とかわいい声で困った顔。守衛さんがアナウンスして5分ほど待つと持っていった人が現れ無事帰還。ほ〜〜、よかったよかった。
憧れのATARIを後にして今回の仕事は終わった。今回借りたレンタカーの走行距離は500マイルを超えた。カリフォルニア州のかなり広範囲において調査を行い、市場に出回っているゲームソフトの傾向や雰囲気を掴むことができた。感じたのは、日本よりも市場に出回っているものの評価と売れ行きが、一致していないことが挙げられた。その原因の一つとしてプロモーションなどから得る情報だけで市場が動いているのが大きいようだ。日本も昔よりその傾向は強くなっていると思う。友達や他のユーザーの評判などが情報として流れても、ブームにでもならない限り、あとから市場に投入されることはほとんど無いようだ。ニーズがあっても出回らない理由としては、飽和状態の新製品ラインナップがある上で、過去に発売したソフトを再び入荷する小売店は少ないのが実状だ。再認識できて良かったこととして、CM勝ちしているソフトなどが売れているからといって、大味なものや単純なものを好むというのは誤解であるということであろうか。複雑な操作や複雑なシステムでも面白いものは売れている。ただ、売れ行きに与えるCMの影響は日本をも上回っていると感じた。
帰りの飛行機に長時間乗ると思うと気が重かったが、思った以上に充実した日々を送ることができたことを思い返すと、それもまぎれた。
無事帰国、T.J!お疲れさまでしたーー!
注:1) 全世界に約2000台ほど出荷されたそうです。(情報提供:MickAlbert)